福原愛さんの強さ リオオリンピック

10年以上書いているブログですが、
初めてオリンピックについて書いてみます。

夏期講習中は朝から授業をしています。
帰宅するのはいつも通り23時です。
だからオリンピックを見る時間はほとんどありません。

最後に真剣に見たのは
LAオリンピックぐらいまででしょうか?
(古すぎて分かりませんね?)

数日前、23時に帰宅してテレビをつけてあり、
ラッキーな事に、卓球をやっていました。

あまりスポーツはするのも見るのも得意ではありません。
そもそも、スポーツをテレビでやっている時間は働いています。

でも卓球は好きです。
昨日も、帰ってテレビをつけたらやってました。
テレビのリモコンを触ったのは久しぶりです。

調べたら今日も23時だそうなので、見られそうです。
ビデオをしてまでテレビを見ることはありませんが
・・・これはありがたい。
夏休みにこんな長時間テレビを見るのは初めてです。

さて、福原さんの強さについて、、、

精神面、技術、練習量なんかはどこにでも書いてありますし、
それらが、素晴らしいのは言うまでもありません。

ここでは、あえてラバー(ラケットに貼ってあるゴム)
について書きます。

他のスポーツも一流選手は用具にこだわっています。

しかし、卓球ほど用具で結果が大きく変わるスポーツは
ないかもしれません。

ちなみに、私がもう一つ好きなスポーツ、ボーリングも、
ボールやレーンのオイルのノリ具合で大きく変わります。

福原選手はフォアハンド(普通の打ち方)で打つときは赤色のラバー、バックハンド(ラケットを持つ手の反対の側へきたボールを脇からシュッと打つこと)で打つ時は黒色のラバーを使っています。

卓球のラバーには大きく分けて2種類あります。

一つは、みなさんご存知の表面が平らなもの。
温泉に置いてあるラケットに貼ってあるあれです。
スピンが良くかかり、スピードボールが打てます。
これを裏ソフトラバーといいます。
弱点は相手のスピンの影響を受けやすいことです。

もう一つは、表面がツブツブのラバーです。
スピンよりもスピードとコントロール重視です。
表ソフトラバーといいます。
スピンはかかりにくいですが、相手のスピンに強いのがメリットです。

福原選手はフォア面(赤色)が前者の裏ソフトラバー、
バック面(黒色)が後者の表ソフトラバーです。

ちなみに、卓球では表と裏は異なる色のラバーを貼るのがルールです。
試合の前にお互いのラケットを交換してじっくり見ていますよね。

あれは別に、
「ええラバーつこてますね〜。」
「結構オタカイんでしょ?」
「これ、カーボンけ?いいっすね〜。」
「どこで、買ったん?やっぱアマゾン?」

って話しているのではありません。

選手は相手のラバーを試合前に確認して、
試合中は1球1球、どちらで打ったかによって、
そのラバーであの打ち方なら・・・と一瞬で考えて自分の
打ち方を決めます。

人によってはラケットを回して、
赤で打ったり黒で打ったりすることもあります。

福原選手は赤色ラバーでサーブし、強力なスピンをかけます。
ボールの下をこすったり、左をこすったり、右をこすったりして変化を付けます。
さらに、彼女は高くボールを投げ上げてサーブしていますので、
強烈なスピンがかかっています。
普通の人がレシーブすると、回転に負けて、
確実にどっかに飛んでいきますよ。

そして、フォアハンドはこの赤色ラバーで打っています。
相手の回転には弱いラバーですから、
その回転にあわせながらも、次に相手が返しにくいように、
さらに強い同じ回転のボールを打つのか、
逆回転のボールを打つのか、
スピードのあるボールで弾き飛ばすかです。
昨日の福原選手はその技術が、抜群に上手でした。
数年前に彼女のプレーを見た時より確実にうまくなっています。

そしてバックハンドは黒色のラバーです。
先ほど書いたように、表面がツブツブのラバーですが、
その中でも、少しツブが高いものを使っています。
これを使うことにより、相手のスピンによる影響がさらに少なくなります。
相手の回転により、様々な変化球を返すことができます。
そして、ナックル(無回転)のボールになりやすくなります。
その無回転のボールを相手がカットすると、ボールが浮いてしまいます。
そこで浮いて返ってきた玉をスマッシュすればいいのですが、

相手も一流選手なので、そんなに簡単にチャンスボールを
返すことはありませんが、相当気を使って返球する必要があります。

だから、昨日の選手は途中から、
あまり福原選手のバック側に玉を返さないようにしていました。
福原選手もそのことが分かっていますから、
フォアで打つ準備をしていればよいのです。

流れはこんな感じです。

相手が嫌がるほどの打球を
バック(黒のツブツブラバー)で打つ。
変化球で、打球が速い。
それを右へ左はどんどん打ち続ける。
相手は返すだけで精一杯。
そこで、仕方なくフォアに返すと、
待ってましたとばかりに
強力なスピン+スピードのボールを打ち込む。

ここでポイントゲット!

これは強いですよ。



ラバーの事を知ると、卓球を見るのが楽しくなりますよ。







コメント

このブログの人気の投稿

金沢大学附属高校 VS 金沢泉丘高校

石川県公立高校人気ランキングを作ってみた。

2020年 星稜高校 一般入試の試験問題が難しくなりました!