【数学】その分数の計算、ただの計算ミスで済ませてはいけません。

今日は、中学生の計算間違いについて・・・


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見事に間違えていますね。

途中計算(この場合は約分)すればよいのに・・・

でも、その途中計算を間違う人もいます。

途中計算を書けば、その間違いに気づく可能性もあるので、書かずに間違うより良いのですが、それすら書かずに頭の中で間違えていると困ったものです。

では、上のように間違えた人の途中計算を書いてみます。

【注】今日は、手書きのノートを載せますが、生徒のノートではなく、この記事のために全て私が書いたものです。

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まあ、こんな感じですね。

塾の先生の「そうそう!」という声が聞こえてきそうです。

正しくは次の通りです。



1を書き忘れたのではありません!!!

「もったいないよ〜」←これを言われても次回から注意しません。
「そそっかしいね〜」←性格じゃなくて、習慣だから直るのに。
「ミスしてるよ」←ミスじゃないんだな〜
「おしい!」←「全然違う!」と言ったほうがちゃんと考えます。
「考え方は合ってる」←いや、考え方が間違っているでしょ。
「途中まで合ってる」←合ってないでしょ。


なんて言うのはド素人講師です。

計算ミスもよくありませんが、これはもっと重大です。

ミスは数回に1度ですが(それも良くない)、

このように間違う人は、これが正しいと思っているので、何度やっても1を書かないからです。

明らかに、計算の方法を知りません

それなのに、答え合わせのとき、なんとなく「1」と書き込んで終わっていることも多いです。

だから、私たちは、計算をしているのを近くで見て、発見したらすぐに「1がないよ」「こういう理由で書かなきゃいけないんだよ」「答と違うよ」と言います。

それを指摘できるのが、集団授業と比較したときの、個別指導の大きなメリットです。

それなのに、生徒が自分で解いて、自分で丸付けして、分からないと生徒が言った時だけ、教える。それでは自習になってしまいます。先生1人に生徒1人でも、20人でも、自習です。

そもそも、斜めの線を入れて、消してしまったら「0」になってしまいますよね。

数字の大切な概念「0」と「1」から解っていません。

次の方程式を見てください。



これは、両辺の 2x を0にした(消した)のです。

左辺の2xを右辺に移項すると、
y=2x-2-12
y= 0 -12

ですからね。

先程の約分の間違いをもう一度見てみましょう。

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このようにしてはいけないのです。



正解はこれです。


小6や、1年のときに、約分を勉強したときに、「この1は大切だよ」と強調し、予防することもできたはずです。

×(答は「4」で正解にはなりますが・・・)


ここでしっかり、バツをつけてあげて、「分母・分子を3で割ったんだから、分母は何になる?」としっかり教えれば、中学で、上のような間違いはしません。

教科書に「1」を書いてないはずがありませんし、学校の先生も書かないはずがないのに、なぜか、それをその通りやらないと、中2でその影響がでるわけです。

中学に入って、文字式の計算のとき、


小学校まで「1」の存在を忘れていたり知らなくても、ここで気づけば、まだ良いのですが、それもいつの間にか(もしや最初から?)書かないのが当たり前になってしまったなら、、、そのうち、こう間違えます。

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「このとき、これどうやって解いたの・・・」と聞くと、「ふつ〜にこうやって・・・」という人が多いですね。

これは普通ではありません。あなたの「ふつ〜に」が普通じゃないよってことが、最近多い多い。

この「ふつ〜に」が流行語なら、早く去ってほしいと思います。

このまま、「ちゃり」や「やばい」のように、ふつ〜に定着しないことを願っています。









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